【若い世代の腰痛】若年者に多く見られる症状と危険な兆候とは?

 

 

腰痛は老若男女関係なく起こるものであり、若い世代の方であっても腰痛に悩まされることがあります
ここでは、若い世代に多く見られる腰痛の症状や注意すべき点などについて紹介していきます

 

若い世代が腰痛になる確率は?

 

成人になるまでの小児期の方の内、30〜55%が腰痛の訴えがあると言われています
その原因として様々なものが指摘されていますが、代表的なものに椎間板変性症があります

 

椎間板変性症とは腰椎という腰の骨の間にある椎間板に傷がつき、腰痛などの症状をもたらすものです
椎間板変性症が悪化すると背骨が湾曲する腰椎変性側弯症や椎間板が破れ中の髄核が飛び出すことで神経を圧迫する腰椎椎間板ヘルニアを招いてしまうこともあり、注意が必要です
特に腰椎変性側弯症と椎間板ヘルニアは若年者でも発生することがあり、重度の場合は手術を行う必要が出てくることがあります

 

罹患率や症状をみてみると、腰椎変性側弯症は思春期の女子に多く原因がはっきりしない特発性側弯症が全体の約80%を占めます
一方で椎間板ヘルニアは20歳代〜40歳代が最も多いとされていますが、日本で1216例の方を対象に行われた調査では全体の9.8%が10代の方でした
また、20代の方は最も多く、なんと全体の37.9%が20代の方という結果が出ています

 

腰痛と疾患の本当の関係とは?

 

ただし、椎間板変性症や腰椎椎間板ヘルニア、腰椎変性側弯症があるからといってこれらが原因で本当に腰痛が起こっているかどうかは不明です
これらの疾患はCTなどの検査を通して発見されますが、CTやMRIなどの画像検査はあくまでも腰の変形などをチェックするための検査でそれが本当に痛みの原因かは分かりません

 

実際に椎間板変性症や腰椎椎間板ヘルニアがあると診断され、手術を受けたにも関わらず腰痛が改善しないケースもありますし、腰痛の原因が他に隠されているという事例も多々報告されています

 

また、場合によっては手術の傷やボルトによる固定などでかえって腰痛の症状が悪化する場合などもあります
このため、手術などの体を傷つけて行うような治療法を選択する場合、本当にこれらの疾患が腰痛の原因となっているかを慎重に見極める必要があります

 

若い世代に腰痛がみられた時に注意すべき症状

 

疾患や症状があってもそれが原因で腰痛が起こっているかは分からないとここまで紹介してきました
では、疾患があっても無視をして自然治癒を待てば良いかというとそういうわけではありません

 

特に子供など若年者の腰痛の場合は腰痛患者全体の約1〜5%に該当するレッドフラッグに当てはまるため、専門家による慎重な判断が必要です
レッドフラッグとは腰痛の背景に重大な疾患が潜んでいる可能性がある兆候で20歳未満の若年者で腰痛がある場合は必ず医師の診察を受けるように警告されています

 

また、腰痛に合わせて以下のような状態に該当する場合も特に注意が必要です
・進行性の絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢が無い、どんな状態でも変わらず痛い)
・胸の痛み
・悪性腫瘍に罹患したことがある
・ステロイド剤を長期で使用している
・全般的な体調不良がある
・原因不明の体重減少がある
・痛みで腰を曲げることができない
・背骨を叩くと痛い
・体の変形がある
・発熱
・おしっこやうんちのトラブルがある(膀胱直腸障害)

 

これらの内、どれか1つにでも該当する場合は重大な疾患が潜んでいる可能性があるので必ず病院を受診するようにしましょう

 

病院を受診して原因がはっきりしなかった場合の対処法

 

20歳未満の方や上記で紹介した危険な症状に該当する場合は一度病院を受診しますが、受診した結果「異常無し」と診断されることもあります

 

この場合は非特異的腰痛と呼ばれる腰痛に該当します
非特異的腰痛は腰痛腰痛患者全体の85%に該当し、今の医学では原因がはっきりしない腰痛です

 

非特異的腰痛の場合、多くの方は数ヶ月以内には自然治癒するので放置しても問題ありませんが、ストレスなどが多い環境の場合は慢性化し痛みがなかなか取れない場合があるので注意が必要です

 

また、椎間板ヘルニアなどの疾患と診断された場合、基本的には原因の特定できる特異的腰痛に該当しますが、中には椎間板ヘルニアがみられたとしても腰痛の本当の原因は椎間板ヘルニアではないという場合もあります

 

椎間板ヘルニアはあくまで、椎間板が飛び出た状態でありそれが痛みの原因かどうかは分かりません
また、椎間板ヘルニアと診断されたことがストレスとなり、心因性の腰痛に発展してしまうケースもあります

 

椎間板ヘルニアなどの脊柱疾患に該当したとしても危険な兆候を伴わない場合は自然治癒が十分に期待できるため焦って手術などを受けるのではなく、根気強く本当の原因を探す姿勢が重要です
また、医師に手術を勧められたとしても、その方針に納得がいかなければセカンド・オピニオンを受けることをオススメします

 

若年者の場合もストレスが関係して腰痛が起こっている事例は非常に多いです
特に敏感な思春期のお子さんや進路や家庭での問題、友人間のトラブルなどを抱えている場合はこれらの心の問題が腰痛となり体に現れることがあります

 

医師がつけた診断名にのみ振り回されるのではなく、本当に危険な兆候がない場合、何が本当の腰痛の原因になっているか日頃の生活を見なおしてみることが大切です